2019/05/17 09:35
4月半ば、まだ爽やかな暑さのハノイを訪れました。
目的の一つは、Tòheハノイ本店で開催していた、
自閉症を持つアートクラスの生徒(7~25歳)による作品展。
4月2日の世界自閉症啓発デーに合わせ たアクティビティとして Tòheにより企画されました。
展覧会のタイトルにある”vui”というベトナム語は”楽しい、嬉しい”という意味。
これは、Tòheスタッフが自閉症の子どもたちとの創作活動を通して感じている喜びや生命のすばらしさ、
彼らの持つポジティブなエネルギー、そして彼らの作品がいつも私たちを笑顔にしてくれること、
それが無限であることを表しています。
どの作品も色使い、素材、プロセス、ディティールのユニークさなど、
個人の特徴、興味、こだわりなどが感じられ、会場はタイトル通りのとてもわくわくする空間!
また、映像資料や自由に遊べる木製パズルなどもあり、誰でも楽しんで鑑賞できるTòheらしい工夫もありました。
そして中でも印象的だった作品があります。
緑のシマシマの鎧の胸の部分に空いた穴を覗くと”未来都市”が見える“というもの。
この作品を制作した男の子にとって、家を出てアートクラスに参加することは、
当初、鎧を着て出かけるような大変なことだったようです。
その後、アートクラスへの参加を続ける中て、周囲と心を通わせていくことにより、前向きに物事に取り組めるようになり、
さらに好きなものや未来などをイメージできるようになってきたそうです。
Tòheのイベントや作品展に何度も足を運ぶことで、
作品を通して子どもたちそれぞれの変化や歩みを感じられることは、
私たちの大きな楽しみ、やりがいとなっています。
また、会期中は、作品展以外にも自閉症の子どもを持つ保護者や支援者を対象とした
ワークショップが数回開催されました。
これからも、Tòheの活動全体をご紹介していきたいと思います。
来年の作品展が楽しみです〜!
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vui∞展
2019/04/02~30 9:30~20:00
@Tòheハノイ本店